2022年7月28日

【人材派遣業向け】すぐに辞めてしまう派遣社員の定着率を上げる4つの対策

「採用した派遣社員がすぐ辞めてしまう」

「派遣社員が長く働いてくれない」

「常に人材不足で困っている」

こういった悩みを抱える人材派遣会社は少なくありません。派遣会社における、派遣社員の定着率は売上げにも関わる重要な問題です。課題を感じている方は、すぐにでも対策を講じるべきです。

今回は、派遣社員が辞めてしまう理由をヒントに、人材派遣会社ができる離職を防ぐためにできる対策を紹介します。最後に定着率をアップさせるおすすめの人材派遣管理ソフトも紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いください。

派遣社員がすぐ辞めてしまう理由

出典:Biz  Hits

派遣を辞めたいと思った理由として、2020年にBiz  Hitsが行ったアンケートでは、上記のような理由が挙げられています。

派遣社員の定着率は、派遣会社が抱える課題の1つ。この課題を解消するためにもまずは「なぜ辞めてしまうのか」を考えてみましょう。

給与や待遇

派遣社員が辞めてしまう理由としてまず挙げられるのが、給与や待遇です。上のアンケート結果でもわかるように、「収入面の不満・ボーナスがない」「正社員との待遇の差」の不満の声が多くを占めています。

2020年に施行された「同一労働同一賃金」の制度が記憶にまだ新しいですが、やはり賞与(ボーナス)・昇給などは正社員のみであり、待遇の差を感じている人は少なくないようです。

派遣先の人間関係

次に挙げられるのが、派遣先での人間関係です。これは、派遣社員に限ったことではなく、仕事の悩みとして職場の人間関係は付きもの。

しかし、派遣社員という立場から、さらに風当たりや疎外感を感じる方もいるようです。やはり非正規雇用である派遣社員は、正社員との間に上下関係も生まれやすく、弱い立場にあるといえるでしょう。

不安定なキャリア

派遣社員は、有期雇用であるため長期的なキャリアを形成するのが難しい雇用形態です。3年ルールにもあるように、長くても同じ会社では3年以上働くことはできません。

2019年のコロナ禍においても、契約期限がきていないのに契約を解除される「派遣切り」も多発しました。正社員と比べて不安定であることから、派遣の仕事を辞める方もいます。

業務のミスマッチング

アンケートでもあるように、業務に「やりがいがない」と感じる方も一定数います。これらは業務のミスマッチングからきています。「自分がやりたい仕事と違った」「自分には合っていない」と、仕事をしてみて気付くこともあります。

ミスマッチングは、派遣社員に限らず起こりうることですが、派遣会社の営業を通して紹介される仕事が多いため、本人と企業との間に認識の差が生じやすいともいえます。

人材派遣業におけるスタッフの定着率の重要性

スタッフの定着率は、人材派遣会社にとっても重要な課題です。定着率が低下すると、次のような問題が生じます。

  • 派遣先企業からの信頼低下
  • 会社の売上げが低下
  • 採用コストが増加

それぞれ紹介していきます。

派遣先企業(クライアント)からの信頼

派遣社員がすぐ辞めてしまっては、派遣先企業からの信頼を失ってしまいます。

新しい人材を雇ったら、制服や身の回りのものを揃えたり、業務を教えたりして仕事に慣れさせなければなりません。場合によっては、OJTを1人付けることもあり、新人教育するのに労力がかかります。

それなのにせっかく仕事を教えた矢先、派遣社員が辞めてしまったらどうでしょうか。すぐ辞めてしまう人材ばかりが派遣されてきたら、派遣先企業はうんざりしてしまうでしょう。信頼を失い、ついには人材派遣の依頼がこなくなってしまいます。派遣先企業からの信頼を保つためにも、派遣社員の定着率は重要です。

会社の売上げに直結

派遣社員の定着率が悪いと、会社の売上低下の原因にもなります。人材を派遣することで利益を上げるのが人材派遣会社です。派遣社員にすぐ辞められてしまっては、継続的な売上げが見込めません。

派遣先企業からの依頼が減り、派遣先や提携先がなくなってしまうことも考えられます。派遣社員の定着率は、会社の売上にも大きく関係しています。

採用コストがかかる

人材を募って採用し、派遣するまでには数々のプロセスがあります。求人掲載・求人紹介やマッチング・求職者と企業とのやり取り・面談などを経て、やっと人材を派遣できます。

このように採用には時間とコストがかかっており、せっかく派遣したスタッフが辞めてしまえば、すべて水の泡となります。代替の人材を探さなければならず、再び採用コストがかかります。

派遣社員の定着率を向上させる4つの対策

会社の売上を向上させるためにも、派遣社員の定着率を上げなくてはなりません。前述した「派遣社員がすぐ辞めてしまう理由」をヒントに、派遣会社ができる離職を防ぐ対策を考えてみましょう。

給与や待遇の見直し

まずは派遣社員の離職の理由として最も挙げられている、給与や待遇の見直しをしてみましょう。派遣社員のスキルや経験に対して、相応な給与が支払われているか、改めて考えてみることも大事です。

すでに経験豊富でスキルも十分にある人材に対して、新人と同じ給与では不満がでるのも不思議ではありません。時給をアップしたり、特別手当をつけるなどの対応をすると、優秀な人材を失わずに済むかもしれません。

また待遇に関しても、正社員は交通費がでるのに、派遣社員には手当がでないなど、待遇の違いに不満を抱える方もいます。こういった待遇の差異を少しでもなくして改善することで、派遣社員の離職の原因を解消していきましょう。

コミュニケーションを図る

派遣社員とコミュニケーションを図ることも大切です。コミュニケーションをとることで、派遣社員が離職してしまう原因の芽を摘むことにもつながります。

人材を派遣したらおわりでなく、その後のアフターフォローや経過のヒアリングなどを行うことで、派遣社員にも心遣いが伝わり、仕事のモチベーションにもなるでしょう。

スキルアップ講習や教育環境を整える

継続して働いてもらえるように、教育環境を整えることも大事です。派遣社員は、直接雇用の正社員と違って派遣先企業でちゃんとした研修を受けることは少ないといえます。就業初日からすぐ現場で仕事しなければならなかったり、ろくな説明や指示もなく仕事をさせられてしまうことも多々あります。

こういったことを防ぐためにも、派遣社員で事前に研修やスキルアップ講習を用意することも1つの方法です。スキルを身に着けさせることで、長期的なキャリア形成にもつながります。

ミスマッチを防ぐ

派遣社員が辞めてしまう原因として、業務のミスマッチングがありました。「実際働いてみたら想像と違った」「やりたいことではなかった」「自分のスキルが活かせない」「スキル不足で業務が辛い」などの声は、業務のミスマッチングが原因と考えられます。

派遣会社は、求職者の能力や経験などを把握した上で、最適な仕事を紹介しなければなりません。毎回的外れな求人を紹介していては、派遣社員も雇われる前から他の派遣会社に乗り換えてしまうでしょう。

そうならないためにも、派遣社員の希望やスキルなどをしっかり加味して、最適な仕事を提案し、ベストマッチさせることで、派遣社員の定着率を上げましょう。

メッキー派遣管理の「AIマッチング機能」の紹介

派遣社員の定着率は、人材派遣会社にとって重要な課題です。クライアントの信頼・会社の売上やコストにも関わります。「派遣社員がすぐに辞めてしまう」とお悩みの方は、以下の対策を試してみてはいかがでしょうか。

  • 給与や待遇の見直し
  • コミュニケーションを図る
  • スキルアップ講習や教育環境を整える
  • ミスマッチを防ぐ

とはいえ人材派遣の業務は多岐にわたり、これらの対策を講じるにも骨が折れます。100人規模でスタッフを抱えている人材派遣会社はなおさらです。対策を講じるためにも、業務を効率化させる人材派遣管理ソフトの導入をおすすめします。

人材派遣管理ソフトは、人材派遣業務に特化した管理ソフトです。スタッフ管理・クライアント管理・勤怠管理・給与管理など、人材派遣の煩雑な業務を網羅しています。特に「メッキー派遣管理は、AIマッチングの機能が付いている管理ソフトです。

派遣会社のマッチング業務は情報が膨大で煩雑化し、多くの時間を要します。AIマッチングを利用すれば、企業の業務内容と登録された派遣社員の情報をAIが解析し、自動でマッチング業務を行ってくれます。適材適所のマッチングで、派遣社員の能力を埋もれさせません。

もちろん、求職者の希望をヒアリングしたり、コミュニケーションを図ることが大前提です。管理ソフトやAIでできる業務はソフトに任せて、直接対応すべきところはしっかりコミュニケーションを取る。

このようにデジタルとアナログをハイブリッドに使い分けることで、派遣社員との信頼関係・やる気・定着率を向上させることができるはずです。派遣社員の定着率にお悩みの方は、まずはメッキー派遣管理の無料トライアルから検討してみてください。